
買ってもらったバイオリンは自分の弟のようであった下宿の息子さんに差し上げてしまったが、今ではその何十倍ものバイオリンになって還ってきたと思えてならないのですと語る。
定年退職後も毎日バイオリンを作り続け、まもなく85歳になられるが、「春の作品展示会」には香川県さぬき市から家族の皆様のリレーで駆けつけて下さる。「対馬さんにとってVSJとは?」とお聞きすると「勉強の場でもあるし、生きがいの場でもあります。明日館がとても好きです。お客様がさらに増えて1000人くらい来てくれるようになって欲しい」との言葉
を頂いた。
製作で使い過ぎた指は曲がり、痛みもあるが、作品が完成したときに音出しに弾く曲は必ず、お父様との想い出の曲「浜辺の歌」である。